ISEGORIA / 数学百科事典
流体力学:流れ・圧力・渦度
流線・ベルヌーイ圧力・回転流を可視化します。
前提知識: ベクトルと微積分
予想してから操作し、計算例と問いで理解を確かめてください。グラフは数式の図示であり、証明ではありません。
1. 流線
一様流 U に、ポテンシャル流の基本要素である湧き出しと吸い込みを重ねます。2つの特異点をドラッグし、強さを変えてください。流線は厳密な速度場から積分したもので、濃淡は速さ、金色の点は速度が0になるよどみ点です。一様流の中で強さが等しく符号が逆なら、橙の分離流線は閉じてランキン楕円になり、流れはその物体の周りを回ります。
計算例. 流線は各点で速度場に接するので、流体は流線を横切りません。分離流線は固体の壁に置き換えられます。
注意点. 非定常流では流線は特定の流体粒子の軌跡とは限りません。
濃淡は何を表しますか?
局所的な速さ |u| です。ベルヌーイの定理により、流れが最も速い楕円の側面で圧力は最も低くなります。
2. ベンチュリ管とベルヌーイ
水が、のど部で細くなり再び広がる水平な管を流れます。連続の式が速さ v = v₁A₁/A を決めるので、等しい時間間隔で放出したトレーサーは流れが速い所で間隔が広がります。次にベルヌーイの定理が圧力を決め、細管の液面はのど部で ½ρv² の増加分だけ下がります。のど部の面積と入口の速さを変えてください。
計算例. v₁ = 3 m/s、A₂/A₁ = 0.5 なら連続の式から v₂ = 6 m/s となり、のど部の圧力は ½ρ(v₂² − v₁²) = 13.5 kPa だけ低くなります。
注意点. 理想式は定常・非圧縮・非粘性の流線に沿った流れを仮定し、各断面で流れを一次元として扱います。
狭窄部で増える項は?
速さが増えるため運動エネルギー項½ρv²です。
3. 渦度と循環
流れを選び、ループ C をドラッグしてください。循環 Γ はループに沿った速度の線積分として計算しており、常にループを貫く渦度の流束に等しくなります(ストークスの定理)。剛体回転では渦度はどこでも 2Ω で、水車は流れと一緒に回転します。自由渦では中心に近いほど速く回りますが、軸の外の渦度は0です。水車は回転せずに周回し、軸を囲まないループでは Γ = 0 です。ランキン渦は両者をつないだもので、自由渦の中に回転する核があります。
計算例. 剛体回転の渦度は角速度の2倍で一様なので、半径 R の中心のループでは Γ = 2Ω·πR² です。
注意点. 円形の流線だけでは渦度は決まりません。剛体回転と自由渦は同じ円形の流線をもちますが、前者の渦度は一様で、後者は軸の外で0です。自由渦は軸上で特異で、渦度はすべてそこに集中しています。
循環は何を測りますか?
閉曲線に沿った速度の線積分です。