ISEGORIA / 数学百科事典
古典力学:運動と力
投射・振動子・軌道運動を調べます。
前提知識: ベクトルと微積分
予想してから操作し、計算例と問いで理解を確かめてください。グラフは数式の図示であり、証明ではありません。
1. 放物運動
橙の発射矢印の先端をドラッグするか、スライダーを使ってください。軌道はニュートンの第2法則から数値積分しており、白抜きの点は等しい10個の時間刻みを示します。水平速度は変わらないので点は横方向に等間隔に並び、重力は鉛直速度を一定の割合で変えます。破線は余角 90° − θ の軌道で、同じ飛距離に着地します。点線はこの速さで描ける全軌道の境界です。「発射」で速度成分の変化を追い、空気抵抗を入れると真空モデルが無視しているものが見えます。
計算例. 空気抵抗なしで速さ一定なら、45°で飛距離が最大の R = v₀²/g になります。18 m/s なら約 33 m です。
注意点. 真空モデルは空気抵抗と地球の曲率を無視します。抵抗ありの設定は二次の法則 a = −k|v|v(k = 0.006 m⁻¹、軽いボール程度の概算値)を使います。
何が一定ですか?
水平速度は一定で、鉛直速度は重力で変化します。
2. 調和振動子
質量 m = 1 のばね振動子の減衰 c と剛性 k を変えてください。運動方程式を数値積分した変位を、特性方程式 ms² + cs + k = 0 の根と並べて表示します。根が複素数なら振動、重根なら臨界減衰、2つの実根なら過減衰のゆっくりした戻りになります。
計算例. k = 4、m = 1 なら臨界減衰は c = 2√(mk) = 4 です。行き過ぎずに最も速く戻ります。
注意点. ばねは線形で、質点モデルです。
状態を決めるものは?
判別式c²−4mkです。
3. 軌道運動
引力中心から距離 1 の点で、物体を接線方向に打ち出します。軌道は逆二乗則から厳密に決まる円錐曲線で、v₀ = √μ なら円、脱出速度 √(2μ) 未満なら楕円、ちょうどなら放物線、超えれば双曲線です。塗った扇形は等しい時間に掃く領域で、ケプラーの第2法則によりすべて同じ面積になります。
計算例. 円軌道速度 v₀ = √(μ/r₀) では e = 0 となり、半径と速さが一定です。
注意点. 二体モデルは摂動と相対論的補正を無視します。
何が保存されますか?
理想モデルではエネルギーと角運動量です。