Coda W
同軸の幾何
各キャビネットに入れ子の 2 ウェイ配列を置く。左右一対のスピーカーがステレオの音場をつくる。
Uni-Qを探索 ↑03 / 同軸の音
2つのドライバー。1つの音響中心。
KEF のステレオ再生の考え方を支える幾何を探る。

音響的アイデア
従来の 2 ウェイ配置では、ツイーターと低中音ドライバーは別の位置にある。両者が受け持つ帯域が重なるあたりでは、スピーカーより上や下へ動くと、それぞれのドライバーから耳までの距離が変わる。
Uni-Q は両者の音響的な起点を一つに重ねることを狙う。周囲のコーンはツイーターの導波路も兼ねる。狙いは、中央の聴取位置から離れても変化が滑らかであることだ。KEFのUni-Q説明 ↗
同軸にしてもスピーカーが無指向性になるわけではなく、部屋の反射が消えるわけでも、どの席でも同じ音になるわけでもない。実際の性能は、ドライバーの指向性、クロスオーバー設計、キャビネットの回折、そして部屋に左右される。
空間への3つのアプローチ
オリジナル3D研究を開く ↗同軸の幾何
各キャビネットに入れ子の 2 ウェイ配列を置く。左右一対のスピーカーがステレオの音場をつくる。
Uni-Qを探索 ↑空間認識レンダリング
底部の周囲に 5 基のビームフォーミング用ツイーターを並べる。マイクは部屋の検知と低音の自動補正に使われる。
HomePodを探索 ↗直接音と反射音
前方の2つのドライバーと上方に発音するドライバーが、TrueSpatial処理と組み合わさって空間の広がりを加える。
Boseを探索 ↗これは構成上の違いであって、試聴による順位ではない。3 つのシステムはいずれも信号処理を使う。
根拠と範囲
製品仕様と構成についての記述は、ここに挙げた一次資料と照合した。音響性能は独自に測定していない。スピーカーの表示は、公表されている 285 × 168 × 268 mm の寸法と製品写真をもとに私が作ったモデルである。ロゴはなく、外装は無地の織物、端子は一般的な形にした。ドライバーの表示は、KEF が公表している構成の説明から組み立てた断面モデルであり、分解調査や製造図面ではない。KEF が公表していない寸法は代表値である。経路の図は理想化した計算であり、検証済みのシミュレーションや測定応答ではない。
KEF は Coda W を第 12 世代 Uni-Q としている。本稿は MAT(メタマテリアル吸音技術)の搭載を仮定しない。KEF は第 12 世代 Uni-Q と、MAT を加えた後の版を区別している。そのためダクトの終端は、MAT ではなく一般的な吸音室として描いた。